映画「トゥルーマン・ショー」はまさにそれのメタファー
初めてトゥルーマン・ショーをみたのは、20代半ば。その時は、特にメッセージ性など感じることなく面白い映画だった。あれから人生を重ね、この映画をどうしてももう一度観たくなって、家族揃って鑑賞しました。これ以降は、ネタバレになるので、まだ観ていない方はぜひご覧になってから読み進めてください。
うわ〜、深い!おもちゃのような軽い設定の中に在るそのメッセージ性は、対照的に深く、人生の旅路:スピリチュアル・ジャーニーに勇気を持って向かい合う私たち自身の姿をトゥルーマンに観ることができる。さ〜、それでは一緒に参りましょう!
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物質的には、何不自由ない毎日。
本当に望むこと(それはシルヴィアに観て取れる)が在るのに、周りが望む現実(これはメリルとの結婚生活に観て取れる)と自分の恐れを超えない範囲で毎日を過ごしているトゥルーマン。
そして、日々の生活の中で、いろいろなサインや気づきが広がる中、何かが間違っていると感じ始める。ある日、思い切って自分の心からの願いに正直に生きようと意を決して、一歩を踏み出そうとする。
そこに立ちはだかるのは、さまざまな障害物だ。周りの人間はこぞって反対してくるし、実際お金も時間も無い、一歩を踏み出すそうとすれば、自分の中にあるトラウマや恐怖が足止めをしてくる。その恐れを超えないことには、自分の心からの願いには到底辿り着くことはなさそうだ。
まさにあるある〜!!そ〜そ〜なのです!(笑)
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ここが人生での分かれ道だ。
大抵の人は、井原の道をあえて選ばず、何不自由ない無難な、他人が引いたレールに沿って生きようとする。だって、人生はただでさえ苦しいものなんだから、これ以上の苦しみなんてゴメンだっ!、てね。
わかるよ〜。わかる!
でも、この心の声は静まることを知らず、どんどん囁きかけてくる。
『このままでいいの〜?なんか違うよね?でも、どうすればいいんだろう?、、、、。』
そして、このままではいけないと本気の決意。スピリチュアル・ジャーニーを歩む決意をするのです。嵐に溺れかけても、恐れのモンスターが襲って来ようとも固い意志を信じて突き進むのみ。
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その道のりは決して甘くはなく、打ちのめされます。
この段階では完全に明け渡し状態、意識もうろうしながらも、確かに太陽の光が降り注いでいる宇宙の愛を感じつつ、さらに強い信念と共に突き進みます。
そ し て、、、、、
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出口が見つかる。
それまでの安定を本当に捨てるのか、そして未知の世界へ飛び込むのか。
コロナ後の今、変換を問われている私たちにも投げかけられているかのようなシーン。
何処かから、聞こえる囁き。『ここはこんなに安全なのに、あっちの世界は苦しいぞ!本当にいいのか?』、、、トゥルーマンは考えます。
そして、笑顔で振り向いて、『もし会わなかった時のために。こんにちは、こんばんは、おやすみなさいって言っておくよ。』と言ってお別れします。
いつも、これがまるで最後であるかのようにみんなに接する優しいトゥルーマン。
私たちの本質がトゥルーマンに観て取れます。
私たちはとても複雑な存在です。
成長過程で教えられ培った信念、社会的常識の枠の中で生きること、役割の中での責任、自己イメージ(エゴ)、文化的、宗教的価値観、そういった概念(これはクリストフはじめ、周りの役者たちが比喩している)が私たち存在に何層も重なって毎日を過ごしています。
私たちの中心には心優しいトゥルーマンがいて、その存在を大切に育んであげなければなりません。周りの役者たちのように、トゥルーマンをごまかさず、真剣に聞いてあげるのです。映画を見ながら彼の行く末を頑張れ〜って応援したように、愛を持って見守ってあげるのです。私たちはこの人生で自分達の役を演じているに過ぎません。そして、どのシーンにおいても目覚めていましょう。
あなたのトゥルーマン・ショーはどんなシナリオなのでしょうか?